指数法則は、同じ数や文字を繰り返し掛ける計算を短く表すための約束です。ただし、底が何か、式が掛け算か足し算か、0を除く条件があるかを見誤ると使えません。法則だけを暗記せず、小さな指数をいったん掛け算に戻して考えましょう。
この記事では、積と商から始め、累乗の累乗、0・負・分数の指数へ進みます。最後に複数の法則を使う式を整理して検算します。Eqoraは不明な一行の説明や類題作りに使えますが、元の式への代入と自分の計算を最終確認にしてください。


底と指数を正しく読む
x³では、xが底、3が指数です。x³はx · x · xを意味し、指数は同じ因数の個数を示します。底に指数を掛けるわけではないので、2³は6ではなく8です。法則を忘れたときは、小さい指数で実際の掛け算に戻すと判断できます。
括弧は底の範囲を決めます。(−3)²は−3を2回掛けるので9です。一方、−3²では2乗が先に3へ作用し、その外側に負号が付くため−9です。負の数、分数、積全体を底にするときは括弧を省かないようにします。
法則を使う前に、底の範囲と、累乗同士を結ぶ演算を確認しましょう。
積と商の法則を組み立てる
x³ · x⁵には、xが3個と5個、合わせて8個あります。したがってx³ · x⁵ = x⁸で、一般にはxᵐ · xⁿ = xᵐ⁺ⁿです。底が同じで、掛け算になっていることが条件です。x³ + x⁵をx⁸にまとめることはできません。
x⁷/x²では、分子と分母の共通因数xを2個消すとx⁵が残ります。よってx ≠ 0のときxᵐ/xⁿ = xᵐ⁻ⁿです。分子の指数から分母の指数を引きます。順序を反対にすると別の式になるので注意してください。
- 同じ底の積では指数を足す
- 同じ0でない底の商では指数を引く
- 足し算では同類項だけをまとめる
- 係数の計算と指数の計算を分ける
累乗の累乗と積の累乗
(x³)⁴はx³を4回掛ける式なので、xは全部で12個あります。したがって(x³)⁴ = x¹²、一般には(xᵐ)ⁿ = xᵐⁿです。同じ底の累乗を掛けるときは指数を足し、累乗をさらに累乗するときは指数を掛けます。
積の累乗は各因数に作用します。(2x²y)³ = 2³(x²)³y³ = 8x⁶y³です。しかし和には同じように配れません。(x + y)²はx² + 2xy + y²であり、x² + y²ではありません。小さな例を展開すれば、中央の項が必要だと分かります。
0乗と負の指数を理解する
a ≠ 0ならa⁴/a⁴ = 1です。一方、商の法則ではa⁴⁻⁴ = a⁰と書けるため、a⁰ = 1と分かります。aが0でないという条件は欠かせません。この説明から0⁰を決めることはできず、0で割る計算も認められません。
同じ考えでa²/a⁵ = a⁻³です。実際に共通因数を消すと1/a³になるので、a ≠ 0のときa⁻ⁿ = 1/aⁿです。負の指数は答えが負になるという意味ではなく、逆数にする印です。2⁻³は−8ではなく1/8です。
分数の指数と根を結び付ける
分数の指数は根と累乗を一つに表します。(x¹ᐟ²)²がxへ戻ることから、実数の範囲ではx¹ᐟ²はxの平方根を表します。一般にxᵐᐟⁿは、定義できる範囲でxのn乗根を取り、それをm乗すると読めます。
16³ᐟ⁴では、先に16の4乗根を取ると2で、2³ = 8です。実数範囲の偶数乗根では根号の中が0以上でなければなりません。奇数乗根なら(−8)¹ᐟ³ = −2のように負の数も扱えます。法則と一緒に定義域も確認しましょう。
複数段階の文字式を整理する
aとbを0でない数として、(12a⁵b⁻²)/(3a⁻¹b³)を簡単にします。係数は12/3 = 4です。aの指数は5 − (−1) = 6、bの指数は−2 − 3 = −5なので、4a⁶b⁻⁵を得ます。正の指数で表せば4a⁶/b⁵です。
a = 2、b = 2を代入して確かめます。元の式は(12 · 32 · 1/4)/(3 · 1/2 · 8) = 8、簡単にした式も4 · 64/32 = 8です。1組の代入だけで恒等式の証明にはなりませんが、符号、係数、指数の引き算のミスを見つけるには有効です。
誤りを見つけて自力で練習する
よくある誤りは、和なのに指数を足す、係数を累乗し忘れる、負の指数を負号と考える、足し算をまたいで約分することです。1行につき1つの変形にし、使った法則を横に書きましょう。底が異なる場合は、先に別の代数操作が必要か考えます。
答えを隠して、x⁴ · x⁻⁷、(3a²b)²、(10m⁻²)/(5m³)、81³ᐟ⁴を解いてください。答えは順に1/x³、9a⁴b²、2/m⁵、27です。割り算や負の指数がある文字には0でない条件を添え、展開または代入で確かめます。
不明な行が残ったら、式と自分が使おうとした法則をEqoraに示し、なぜ使えるのか、定義域の条件が抜けていないかを質問できます。同じ形の未解答問題を作ってもらったら、説明を閉じて自力で解きましょう。AIも上付き文字を読み違えたり計算を誤ったりするため、自分の検算が必要です。
今すぐ実践する
今日の宿題や復習リストから一問を選びます。まず自分で取り組み、考えが止まった箇所を確認するときだけEqoraを使いましょう。
- 解く前に、問題が何を求めているかを口に出す
- 理由を言えない最初の一歩を指し示す
- その一歩についてEqoraに的を絞った追加の質問をする
- 解答を見ない似た問題で締めくくる
学習の流れは、紙に答えがあるから終わるのではなく、やり方がより明確になったから終わります。
