図形 · Eqoraガイド

相似な三角形:辺の比と面積の比が違う理由

対応する頂点を確認し、拡大の向きを決めてから計算します。辺の比、周の長さの比、面積の比を例題で整理しましょう。

えんじ色の上着を着た成人女性が、曇り空の海岸の砂丘で大きさの違う黄色い凧の帆を持ち上げている

相似な三角形の辺を3倍にすると、面積も3倍になるのでしょうか。底辺6 cm、高さ4 cmの面積は12 cm²です。すべての長さを3倍にすると底辺18 cm、高さ12 cmになり、面積は108 cm²です。長さは3倍ですが面積は9倍です。底辺だけでなく高さも変わるためです。どの量が何回掛けられたかを見ましょう。

紙と鉛筆で相似の根拠、対応する辺、比の向き、長さと面積、面積からの逆算を確認します。数値は説明用です。凧の写真は比較や学習のイメージで、正確な図形の図ではありません。写真の見た目から寸法を読まず、問題文の条件を使ってください。図も縮尺どおりとは限りません。

発行者はEqoraですが、例題はアプリなしで解けます。支援を使う場合も問題文、記号、仮定、結果を確認し、授業や試験の規則に従いましょう。ツールは正解や成績を保証せず、試験で本人が行う作業の代わりにはなりません。途中の式を残し、解答を見ずに理由を説明できることを目指します。

相似な三角形には見た目以外の根拠が必要

相似な三角形では対応する角が等しく、対応する辺は同じ正の倍率で変わります。回転、裏返し、移動で関係は変わりません。合同は倍率1の場合です。相似条件は、2組の角が等しい、3組の辺の比が等しい、または2組の辺の比とその間の角が等しい、のいずれかです。使う条件を先に確認しましょう。

内角の和は180°なので、両方に35°と65°の角があれば残りも80°です。ただし共通の角一つでは足りません。2組の辺の比を使う場合は、その間の角が重要です。金沢工業大学の相似条件の解説では条件と面積比を確認できます。答案でも角の印や文字と根拠を結び付け、見た目だけで判断しないでください。

砂の上に置いた大小の紺色と黄色の三角形の布で、成人の手が赤、黄、青の頂点クリップを対応させている
辺より先に頂点の対応を確認します。写真は寸法を表す図ではありません。

対応する頂点を書いてから辺を組にする

△ABC ∽ △DEFなら、AとD、BとE、CとFが対応します。辺はABとDE、BCとEF、ACとDFの組です。図が上下逆でも対応は変わりません。描き直す場合も文字は元の頂点に付けます。左側に見える辺どうしが対応するとは限らないので、辺の両端を確かめましょう。

AB = 6 cm、BC = 8 cm、AC = 10 cm、DE = 9 cmとします。ABCからDEFへの倍率はk = 9/6 = 3/2です。EF = 12 cm、DF = 15 cmとなり、9/6 = 12/8 = 15/10で確認できます。答えではなく方法を理解するガイドのように、自分の言葉で辺の対応を説明してから計算しましょう。

相似比の順序と倍率の向きをそろえる

小さい三角形から大きい方への倍率は3/2ですが、戻るなら2/3です。どちらも向きに合えば正しい数です。kの横に「変化後の長さ÷変化前の長さ」と書きましょう。1より大きければ拡大、0と1の間なら縮小です。通常の三角形の倍率は正で、座標の負の倍率を負の辺の長さと解釈してはいけません。

単位は比を作る前にそろえます。元の辺60 mm、対応する辺9 cmなら、60 mmを6 cmに直して9/6を計算します。9/60ではありません。同じ単位で比較すると単位が消えます。続けて面積を計算するなら分数を残しましょう。3/2は1.5と正確に書けますが、4/3を途中で丸めると後の計算に誤差が入ります。

面積比が相似比の2乗になる理由

面積はS = bh/2で、hは底辺bに垂直な高さです。長さをk倍にすると、新しい面積は(kb)(kh)/2 = k²Sです。2で割る部分は変わりません。2乗するのは面積そのものではなく長さの倍率です。k = 3/2なら面積の倍率は9/4で、24 cm²は54 cm²になります。36 cm²は倍率を一回しか掛けていない誤答です。

辺6、8、10は6² + 8² = 10²を満たす直角三角形です。元の面積は6 × 8/2 = 24 cm²、拡大後は9 × 12/2 = 54 cm²で、比の方法と一致します。直角ではない場合、任意の二辺を底辺と高さにしてはいけません。高さは底辺に垂直で、必要なら別に求めます。相似ではこの高さも同じ倍率で変わります。

砂の上の濃い織物の敷物に、縫い目の見える小さな黄色と大きな紺色の三角形の布が置かれている
面積は二方向の広がりを表します。この写真から正確な面積比を測らないでください。

周の長さの比と面積の単位を区別する

周の長さは辺の和なので、ka + kb + kc = k(a + b + c)となりk倍です。例の小さい三角形の周は24 cm、大きい方は36 cmです。周の比は3/2ですが面積の比は9/4です。辺、周、面積の比に名前を付けましょう。意味を省いた比を使い回すと、正しい数でも別の量に適用してしまいます。

1 cm = 10 mmなので1 cm² = 100 mm²です。54 cm²は5,400 mm²になります。10倍は長さの換算で、面積には使えません。面積どうしは同じ平方単位に直して比較します。k²には単位がなくても面積の結果には平方単位が残ります。cmとcm²を区別し、求める量と合う単位まで答えに書きましょう。

面積比から辺の倍率を逆算する

相似な三角形の面積が20 cm²と45 cm²なら、最初から次への面積の倍率は45/20 = 9/4です。長さの倍率は正の平方根でk = √(9/4) = 3/2です。最初の8 cmの辺に対応する辺は12 cmです。8 × 9/4 = 18 cmでは、面積の倍率を長さに使っています。求めた比に名前を付けると防げます。

面積比だけでは相似と判断できません。違う形も同じ面積や同じ面積比を持てます。平方根で辺の比を求めるには、相似が与えられるか証明される必要があります。面積比が小:大 = 4:9なら辺の比は小:大 = 2:3です。小さい辺に2/3を掛けると大きくなるわけではありません。順序と未知の辺の位置を確認しましょう。

影を使う測定では仮定も確認する

高さ1.2 mの垂直な棒の影が0.8 mで、同じ時刻に同じ平らな地面の垂直な物体が5 mの影を作ったとします。平行な太陽光を仮定すると、高さと影の三角形は直角と光の角度が等しく相似です。高さ÷影 = 1.2/0.8 = 1.5なので、未知の高さは1.5 × 5 = 7.5 mです。単位と比の順序をそろえています。

地面や棒の傾き、違う測定時刻、不明確な影の端は仮定を崩したり誤差を増やしたりします。仮定を示し、測定精度に合う桁数にします。危険な構造物に近づく必要はありません。文章題を読み解くガイドを参考に、データと仮定を分けましょう。学校の問題の理想条件と現実の限界を区別します。正確な計算でも測定の不確かさは消えません。

高さの異なる二本の垂直な木の棒が、低い太陽の光を受けて平らな海岸の砂に長い影を落としている
垂直な物体、平らな地面、同じ光の角度を仮定した方法です。

新しい数値で自力の解法を確かめる

解答を見ずに練習します。相似な直角三角形の最初の垂直な二辺は5 cmと12 cmで、5 cmに対応する次の辺は7.5 cmです。次のもう一辺、両方の面積、面積比、戻す倍率を求めましょう。頂点の対応とkの向きを先に決め、長さ、平方単位、面積で倍率を2回掛ける理由を自分で書いてから先を読みます。

倍率は7.5/5 = 3/2なので、もう一辺は18 cmです。面積は5 × 12/2 = 30 cm²と7.5 × 18/2 = 67.5 cm²で、比は9/4です。戻る長さの倍率は2/3、面積は4/9です。18 × 2/3 = 12、67.5 × 4/9 = 30となり元の値が戻ります。逆向きの確認で比の誤りを探し、大きい方の面積が大きいことも確認します。

任意の二つの三角形で面積30 cm²と67.5 cm²だけが分かる場合、対応する辺は決められません。角や形の情報から相似を示す条件が必要です。そのうえで「垂直な二方向の長さがk倍なので面積の積はk²倍」と説明しましょう。公式を覚えるだけでなく、使える条件と結び付けると、次の問題にも自分で考えを移せます。

紺色の上着を着た巻き毛の成人男性が、折り畳んだ多色の凧と離して置いた画面の暗い携帯電話のそばでノートに書いている
新しい問題を終えてから前の例と比較します。練習中は画面を使いません。

知っておきたいこと

本ガイドについての質問

面積が等しければ相似ですか。

いいえ。相似には対応する角と辺の条件が必要です。形が違う三角形も同じ面積を持つことがあります。

すべての辺を2倍にすると面積も2倍ですか。

面積は4倍です。底辺も高さも2倍になるからです。周の長さは辺の和なので2倍になります。

面積比の平方根はなぜ正の方を使いますか。

通常の図形の長さの倍率は正だからです。面積比の正の平方根を取り、比の向きを変えずに使います。